【11月*さるなし】 ~ さては、きみたちキウイだね? パパイヤ・マンゴーの仲間ではないね?の巻
1984年に「♪君たち キウイ・パパイヤ・マンゴーだね」という歌が流行ったころ、
つまりは「キウイフルーツ」、通称キウイという果物が、
世間に広く認知されはじめた当初においては、
キウイはトロピカル(熱帯)フルーツのひとつのように認識されていたように思う。
里の幸data | |
---|---|
名称 | さるなし |
分類 | マタタビ科マタタビ属 |
分布 | 全国の高地や寒冷地に分布 |
つる性の落葉木。うっそうとした沢筋などで見かける。広い丸めの葉と赤い茎が特徴だが、正直特徴で探そうとしても見つけられない。実がなっている時に偶然みつけるのみだ。 マタタビの近縁種なので、猫にやってみたが何の反応も示さなかった。 |
ところがどっこい、
キウイは寒暖差のある日本の風土でも
大変元気に育つため、
庭にキウイ棚を作って、育てることが
一時期流行したのだ。
あれ?これって熱帯の果物じゃなかったの?
キウイは、ニュージーランドの国鳥、
キウイの姿に似ていることから
その名がつけられた、つまりは
ニュージーランドの名産品なのだが、
じつのところ、その正体は
日本や中国に自生する果物を原種とした
品種改良種だったりするのだ。
そのキウイの原種が、この「さるなし」。
大きさが分かりにくいかもしれないが、直径10ミリ程度。
サクランボやブドウよりも一回り小さい程のちいさな果実だ。
輪切りに切ってみると、なるほどキウイだ。
食べてみると、酸っぱい旧来のキウイ*1そのもので
大きさを除けば、一番の違いは毛が生えておらず皮ごと食べられることだろう。
茶碗に入れると大きさがわかりやすいかな?
(ピンボケがひどいが)
リンゴと一緒に置くと追熟が進むらしいので、
とりあえずリンゴの隣に据えてみる。
さるなしの収穫時期は、霜が降りたあと。
実に皺がよって、柔らかくなったときが食べごろだ。
しかしまぁ、酸っぱい。
昔、実家にキウイ棚があったころ、大量の実を食おうにも、
とてもじゃないが2つ3つと食う気にならなかったが、
それと同様にこんな小さな実でも
2つ3つと食う気になれない。
そこで砂糖漬けにすることにした。
やり方は簡単。適当に輪切りにして、
大量の砂糖をふりかけ、
ラップをして冷蔵庫で放置。
数日して汁が出たら完成。
ジャム代わりにヨーグルトにかけていただきましょう。
*1:最近の妙に甘いキウイではなく、昔の酸っぱいキウイ