信州*その日暮らし お金をかけない日々の記録

信州移住者による、ロハスと言えば聞こえのいい金欠生活録

【10月・ポップコーン】意外に簡単な面白作物

ポップコーンを育てる。 「コーン」というからには、育てるのは当然のごとくトウモロコシだ。 普通のトウモロコシとは違い、こいつは「爆裂種」と呼ばれるタイプで、 乾燥させた粒を油で熱すると、面白いようにハジけて おなじみのポップコーンになる。 ポッ…

【5月・廃駅探訪】東塩尻駅跡と、塩尻宿をめぐる

近年にわかに注目されるようになってきた鉄道遺構、東塩尻駅。 雑草生い茂る中、水面に浮かぶ島のような小さなホームがぽつんと取り残され、現存する駅名標のフレームだけがそこにたたずむその姿が、何とも言えない人気を呼んでいるようだ。 新緑の中たたず…

【11月*さるなし】 ~ さては、きみたちキウイだね? パパイヤ・マンゴーの仲間ではないね?の巻

1984年に「♪君たち キウイ・パパイヤ・マンゴーだね」という歌が流行ったころ、 つまりは「キウイフルーツ」、通称キウイという果物が、 世間に広く認知されはじめた当初においては、 キウイはトロピカル(熱帯)フルーツのひとつのように認識されていたように…

【10月*干し柿】 ~ ヒトは食えそうなものを惜しいと思い、何とか食おうとするらしい、の巻。

柿という果物は、数少ない日本原産の果物*1のひとつで、 日本の風土に適した樹木であるために、実をならせるだけなら ほとんど手入れ不要で、どんだけ放置しておいても、たわわに実る。 だけど、寒い地方では一つ問題がある。 ほぼ間違いなく、渋柿に育つの…

【9月*トマトのピクルス】~カレーには青いトマトがよく似合う。の巻

信州の秋は早い。 かつては、8月のお盆明けから2学期が始まるなんて、なんということだ! と思っていたけれど、さもありなん。お盆が明けると途端に 秋の風と共に赤とんぼが飛びはじめ、庭のトマトの色づきが遅くなる。 9月も中旬に入ると、 宝石のように美…

【9月*柴栗】~栗むきにずく出せ!/「ずく」とは信州方言で根気のことさ。の巻

里山沿いの道路端に、イガ栗の姿を見つけるようになると、いよいよ栗の季節だ。 栽培種ではない自生の栗は、「柴栗」とか「山栗」などと呼ばれ、 大きさは市場に出回る栗の実の半分くらい。足の親指くらいの大きさだ。 子どもなんかが、どんぐりなんかとまぜ…

【5月*たらの芽】~サクラチル、タラノメデル/早い者勝ち?の巻

信州の一番の花の時期は、4月中旬から5月上旬。 長い冬を耐えてきた植物たちが、一気に花を咲かせる。 早春の花と春の花が、ほぼ同時期に咲くものだから 梅も、桜も、杏や花桃、椿やコブシも、ライラックも、クリスマスローズと福寿草とフキノトウとヒヤシン…

【3月*ふきのとう】~春まだ浅い信濃路にて/雪の下より現れる萌黄色を愉しむ。の巻

「♪春は名のみの風の寒さ」(吉丸一昌作詞、中田章作曲『早春賦』より)*1と詠われる信州の春だが、まさに歌の通りで、立春過ぎてもまだまだ異常に寒い。 里でもゴールデンウイークくらいまでは雪が舞うことがあり、山のほうはというと完全に冬山なので、間違…

【2月*御神渡り】御神渡りのメカニズムを考察する。だけどそんなこと知ならくても、前田慶次郎は歌を詠む。の巻

2018年2月某日。 ちょいと足をのばして、諏訪湖に御神渡り(おみわたり)見物に行ってきた。 ひさかたぶりに見る御神渡りらしい御神渡り*1で 遥か対岸まで続く氷の道筋に満足。 凍り付いた湖面上、御神渡りに恐る恐る近づくと、 「ミシッ・・・」 「ミシッ・…